パノラマ寓話

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九月

   

九月

Kindleにて、未発表新作「九月」の販売が開始されました。

こちらは「五月」、「二月」、「七月」に連なる
十二か月シリーズの最新作となっております。
是非、ご一読くださいませ!

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ふと目を覚ますと、そこには知らなくて、よく知る男がいた――。

季節の循環を担う、人の姿をした人ならざる十二か月たち。
目を覚ました九月は、目の前の見知らぬ男に強烈な郷愁を抱きながら、
それと同時に彼の正体と自分たちの運命を知る。

何も覚えてない男に対して、八月はその瞳に、
誰にも話しえない悲しみをたたえ、ただ静かに火をくべるばかりだが……。

夏の最期の光で焚かれた炎に葬送される夏を悼みながら、
彼らは何を思って八月を終え、九月を迎えるのか。

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