パノラマ寓話

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しじま

   

君が眠ってしまっている間
世界もまた、ぼんやりと眠り止まっている
あたしだけがずっと起きていて
外ではやわらかい絹のような雨

君の穏やかな寝息
死んだように黙りこくる世界
しとしとと言う 雨音

息が苦しいような気がする
心細くてあたしは窒息しそうだ
早く、早く目を覚まして欲しい

 - poem