ホーム > WORKS > poem > 羽化 2017/02/14 冬の荒れ果てた庭で炭酸水を飲む 半分腐ったライムを落として 僕はいつかの日々を取り出すんだ 夏の間だけ水を吐き出す噴水の底には メッキの思い出が転がっている あれは酷くいい加減な季節だった 大人になるタイミングを先に知ってしまって それに抗いたくてじたばたともがいて惨めに敗北したんだ 正しいすっぱさでない炭酸水 僕の青さの消費期限は切れてしまった 大人になるよ 大人になるよ 大人になるよ B! LINEへ送る - poem