ホーム > WORKS > poem > パノラマ 2017/01/29 ST330393 轟音の果てに拓ける世界 見えていなかったものが 真っ黒に塗りつぶされ浮き彫りになる 耳を塞いでいた手を 君がそっとはがした 空は青いと思っていたんだ でも その奥の奥に 暖かい暗闇が揺れていた 見誤った世界を捨てて 剥がれ落ちた古い皮膚は風に舞い上る 薄く透けた視界の向こうには違う世界 手を伸ばせばそこへ届くなんて信じちゃいないが 君の実在と声があれば 僕はそれだけで あらゆる怖れを超え 飛び込んでゆける B! LINEへ送る - poem