ホーム > WORKS > poem > 楽園 2017/02/14 爪を 鍵穴の形に齧る ひとりきりの楽園 どこにも行けない 完成されてしまった世界 対象を知らないまま 僕は横たわって 流れる雲をひとつずつ殺す 幾つこの手で殺せば 僕も自由になれるのだろう? 世界は孤独によって完成する 僕はそこに風穴を空けようと足掻いて その度に絶望を増やしていく こんな場所 僕から欲したことはないのに こんな静けさの中 気が狂うこともできないで B! LINEへ送る - poem