ホーム > WORKS > poem > 白い背を暴く 2017/04/21 指先が冷たい いつかの朝 森の奥深くで交わす接吻のように 拭いきれない悲しみは背骨に溜まり いつか美しい翼になるという それが本当なら僕も もう少しうまく微笑える気がした 知らない横顔を覗くように 馬鹿正直なほど正しく明ける空を迎え続けている 見えない傷のたくさんついたこの背中を 誰か美しいと言ってくれるだろうか そうしてその爪先で そっと暴いてくれるだろうか B! LINEへ送る - poem