パノラマ寓話

恣意セシル 文藝活動報告サイト

「 poem 」 一覧

逃避行

2017/02/05   poem

誘拐よりも 僕は逃避行の方が好きです だから次のバスに乗って どこか遠くへ行きま ...

三千世界

2017/02/04   poem

稜線があかく燃えているから 君が傍にいない世界を終わりにしようと思う 雲までがあ ...

冬の夜に

2017/02/03   poem

秋が呼吸を拒み、冬が明けた 硝子質の夜の底に星明りが反射する 手を伸ばせば届くよ ...

春待ち

2017/02/02   poem

春の始まりの日 まどろみながら沈む夕陽を口の中で転がすように 君の耳元に唇を寄せ ...

さまよう

2017/01/31   poem

ミルク色の霧の中 手探りで僕は かみさまを探している 自分の指先も見えない濃霧に ...

アカツキ

2017/01/30   poem

声 を 聞いた 気がした 僕は手を伸ばす 遠い明け方に 光をまだ、覚えていた頃に ...

訣別

2017/01/30   poem

裏切りを描いた しかしそれは模倣に過ぎない 暴言を吐いた しかしそれは、見苦しい ...

パノラマ

2017/01/29   poem

轟音の果てに拓ける世界 見えていなかったものが 真っ黒に塗りつぶされ浮き彫りにな ...

赤い花

2017/01/29   poem

落ちて。 落ちていくのだ。 無常の速度で。 眩暈よりも早く、眩むように。 空はく ...

2017/01/27   poem

僕はどうしてここにいるんだろう 君はどうして傷ついているんだろう 「だから、やめ ...